カンヌ映画祭は毎年フランスで開催され、日本人監督の作品も毎年のように出品されています。
今回も出品された中には、「ドライブ・マイ・カー」「悪は存在しない」などの濱口竜介監督の作品がありました。
出品した作品『急に具合が悪くなる』は、最優秀主演女優賞を受賞、しかもこの作品では二人の主演女優がいたのです。
今回は、最優秀主演女優賞に輝いたビルジニーエフィラの出演作などをご紹介します。
カンヌ国際映画祭2026
カンヌ国際映画祭は、フランス南東部コート・ダジュールに位置するカンヌで毎年5月に開催されています。
フランス南東部、コート・ダジュールに位置するカンヌは、世界的に有名な映画の街です。
カンヌ国際映画祭で有名なこの街は、地中海の魅力溢れる観光地としても注目を集めています。ラ・クロワゼットの優雅な遊歩道、映画の殿堂パレ・デ・フェスティバル、歴史ある旧市街ル・シュケなど、見どころが満載です。
第79回カンヌ国際映画祭は、現地時間2026年5月12日〜23日に開催されました。
作品賞として、最高賞パルムドールを争うコンペティション部門に、日本人監督3作品がノミネートされました。
深田晃司監督の『ナギダイアリー』(松たか子、石橋静河出演)
是枝裕和監督の『箱の中の羊』(綾瀬はるか、大悟出演)
濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』(ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒出演)
「ベネデッタ」のビルジニー・エフィラがマリー=ルー、「ウルヴァリン:SAMURAI」などハリウッド映画にも出演する世界的ファッションモデルのTAOこと岡本多緒が真理を演じた。
真理が演出する舞台の出演俳優・清宮吾朗役で「敵」の名優・長塚京三、吾朗の孫・窪寺智樹役で「見はらし世代」の注目若手俳優・黒崎煌代が共演。
2026年・第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ビルジニー・エフィラと岡本多緒がそろって女優賞を受賞。
岡本は日本人で初のカンヌ国際映画祭女優賞受賞を果たした。
カンヌ映画祭会場
カンヌ映画祭は、メイン会場・野外スクリーン・監督週間会場そして一般公開されるカンヌ近郊映画館までが会場となります。
まずは、5日間にわたり行われるカンヌライオンズのメイン会場は、レッドカーペットで有名なカンヌ国際映画祭の会場と同じ「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(Palais des Festivals et des Congrès)」です。
パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレはカンヌ駅から南へ徒歩6〜7分の場所にある、映画祭の中心となる会場です。
メインスクリーンである「GRAND THÉÂTRE LUMIÈRE」があり、その前には報道などでおなじみのレッドカーペットが敷かれています。
コンペティション部門選出作品のプレミア公開(初お披露目)などが行われ、監督やキャストが車で到着する華やかなエリアです。
観光客を含め誰でも出入り自由で、無料で映画を鑑賞できます。
上映は周囲が暗くなる21時半頃から始まります。
夜は大変冷え込むため、無料の毛布貸し出しテントも用意されています。
作家性や芸術性の高い作品を称揚する「監督週間」部門に選出された作品の上映が行われます。
関係者向けのパスがなくても、カンヌ近郊の映画館に足を運べば公式作品を鑑賞することが可能です。
カンヌ映画祭主演女優賞ヴィルジニーエフィラ
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』に出演した作品のヴィルジニーエフィラ、岡本多緒が女優賞受賞を受賞しました。
挨拶する岡本にエフィラが愛おしそうにぐっと顔を寄せ、それに応えるように岡本が自然にエフィラを抱き寄せる。
その仕草一つに、数ヶ月にわたる撮影で育まれた深い信頼が滲んでいました。
特筆すべきは、劇中のマリー=ルー(Marie-Lou)と真理(Mari)という役名が持つ「名前の響きの共鳴」です。
この音が橋渡しとなり、日本語とフランス語という言語の壁を超えて、二人の女性の魂が邂逅する様子が描かれました。
岡本が「二人の間に生まれた何かが評価された」と語れば、エフィラも「多緒と一緒に受賞できたことが最高に幸せ」と返す。
この「魂の双子」のような関係性が、作品に計り知れない奥行きを与えています。
『急に具合が悪くなる』は、濱口竜介監督が、パリを舞台に同じ名前の響きを持つ女性2人の魂の邂逅を描いたドラマです。
がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者・宮野真生子と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者・磯野真穂が交わした20通の往復書簡「急に具合が悪くなる」を原作に、偶然出会った2人の女性の交流と世界に対峙する姿を描き出した作品です。
パリ郊外の介護施設「自由の庭」で施設長を務めるマリー=ルー・フォンテーヌは、入居者を人間らしくケアすることを理想としながらも、人手不足やスタッフの無理解に悩まされていました。
そんな中、日本人の舞台演出家・森崎真理と出会ったマリー=ルーは、がん闘病中の彼女が描く演劇に勇気をもらいます。
同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて交流を始める真理とマリー=ルーだったが、あるとき真理は急に具合が悪くなります。
真理の病の進行とともに2人の関係は深まり、互いの魂を通わせ合うようになっていくのです。
ビルジニーエフィラ映画
ビルジニーエフィラは、かつては「ラブコメの女王」としてのチャーミングな魅力が彼女の代名詞でした。
ヴィルジニーエフィラはベルギー・ブリュッセル出身。
2004年頃から女優としてTVを中心に活動。
映画では、「年下のカレ」(14・日本劇場未公開)を皮切りに、「カプリス」(15・日本劇場未公開)や、カンヌ国際映画祭で上映された「Victoria(原題)」(16)などの仏コメディ映画に主演し、フランスでロマンティックコメディの女王として知られるようになる。
「おとなの恋の測り方」(16)ではオスカー俳優ジャン・デュジャルダンと共演、女性のほうが身長の高い“逆”身長差カップルを演じた。
そのほかの日本劇場公開作に「ターニング・タイド希望の海」(13)、「エルELLE」(16)などがある。
彼女の原点は、ベルギーの子供向け番組の司会。
その後、フランスのオーディション番組『Nouvelle Star』の司会者として国民的人気を得てから、銀幕へと進出しました。
セザール賞を受賞した『パリの記憶』では、テロのトラウマを抱えた女性を演じ、わずかな眼差しの揺らぎや沈黙そのものを表現の媒体とする高みに達しました。
本作ではその進化が極まり、もはや技巧を感じさせない「存在そのものの強さ」を世界に見せつけたのです。
紆余曲折を経て、才能を開花させたヴィルジニー・エフィラのこれからが楽しみですね。
カンヌ映画祭ヴィルジニーエフィラドレス
カンヌ映画祭のレッドカーペットで披露される豪華セレブが着用するブランド情報をお届けします。
この日は、2人揃っての登壇が実現し、日本のファンに快挙を報告した。
もう一人の最優秀主演女優賞を受賞したヴィルジニーエフィラは、アンバサダーを務める「サンローラン(SAINT LAURENT)」のセットアップを着用しました。
ジュエリーは、カルティエだそうです。
日本人俳優として史上初めて最優秀女優賞を受賞した岡本多緒さんがクロージングセレモニーでまとったドレスは、シャネル。
2026年秋冬 コレクションの繊細な刺しゅうが施されたブラックのマットシルクドレス。
花を描いたビーズ刺しゅうやレース、流れるようなフリルのディテールが美しい一着でした。

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