モーパッサン代表作は?女の一生?あらすじは?名言は?フランス映画?モーパッサンとは?

明治・大正期の日本の作家に影響を与えたフランス人作家がいます。
日常の市民の生活に見られる喜怒哀楽を限られた紙面の中で鮮やかに描き出した作風で知られています。
当時、影響を受けた日本人作家とは、国木田独歩、田山花袋、永井荷風などと言われています。
その作家の名前は、ギィ・ド・モーパッサンです。
モーパッサンの魅力、作品、名言、そして映画化された作品などを取り上げます。


モーパッサンの代表作とは?

モーパッサンの代表作とは、長編小説の「女の一生」といえます。

短編も中編も長編も書いています。
モーパッサンは役所勤めを退き、文筆活動に専念しました。

『ゴーロワ』紙において、はじめに『パリのあるブルジョアの日曜日』連作を発表した後、もっぱらジャーナリストとしてクロニック(時評文)を執筆しました。また、ジャーナリストとして

作家デビューは、「脂肪の塊」という中編小説でした。
その後、女の一生を書きました。

当時の貴族社会では、労働はみっともないものとされ、画一的な幸福モデルをなぞることが至上命令でした。
フランス革命後に、1792年に男性普通選挙が実施されましたが、女性の選挙権は含まれていませんでした。
1804年のナポレオン法典でも女性は参政権はおろか、財産や離婚の自由もなく、従属的な立場に置かれていました。

モーパッサン女の一生とは?

モーパッサンが書いた女の一生とは、女主人公ジャンヌが抱く夢と希望が、現実の生活の中で破れていく様子を描いています。
修道院寄宿学校から出たばかりの女主人公ジャンヌは、人生の入り口では輝かしい未来を確信しているものです。

女主人公ジャンヌと侍女のロザリが登場します。
二人の女性の対照的な姿は、私たちが人生の苦難にどう向き合うべきかを明示しています。

主人公のジャンヌは非常に受動的な人物です。
 運命を自分の外側にあるものと捉え、「不運だった」と嘆きます。
幸福が外部から与えられるのを待ち続け、それが得られないと、その責任を「神に見放されたこと」へと転嫁します。

女中のロザリは、能動的な人物として描かれています。
「パンのために働かなくてはならない」という切実な現実を真っ向から引き受け、毎朝6時に起きて働きます。
自分の人生の責任を、自分の肩に背負う強さを持った人物として描かれています。

物語のラストに、すべてを失ったかのように見えたジャンヌのもとに、息子の子供である赤ん坊が届けられます。
ジャンヌは、かつての侍女ロザリに支えられながら、その孫を抱いて新たな一歩を踏み出します。

モーパッサン女の一生あらすじは?

19世紀フランス文学の傑作、モーパッサンの『女の一生』の主人公ジャンヌもそうでした。修道院での教育を終えた17歳の彼女は、溢れる希望を胸に実家の邸宅「ポピエール館」へと戻ります。これからの人生には、素晴らしい「恋」と幸福が約束されていると疑わなかったのです。
しかし、現実はあまりに静かに、しかし決定的に崩壊していきました。結婚した美青年の夫ジュリアンは、冷淡で支配的な「愛という幻想の搾取者」としての本性を現します。女中を妊娠させ、近隣の夫人と不貞を重ね、挙句には財産までも使い果たす。夢見ていた理想の生活は、現実の冷酷な重みの前で形を失っていきました。この物語は、単なる一人の女性の悲劇ではなく、理想と現実の深淵に立ちすくむすべての人への思索的な問いを内包しています。

モーパッサンの名言とは?

モーパッサンの名言の中でもっとも有名なのが、「才能とは、継続する情熱のことである」です。
モーパッサン自身、普仏戦争の体験や精神疾患、そして43歳という若すぎる死に向き合った、壮絶な人生の体現者でした。
彼が遺した言葉には、悲観主義の裏側にある、生きることへの強靭な執念が宿っています。
「才能とは、継続する情熱のことである」
人生という舞台において、私たちには3つの道があります。
途中で投げ出す、漫然と流される、改善しながら、しなやかに続けるという道です。
モーパッサンが説く才能とは、天賦の才ではなく、不条理な現実を直視しつつ「改善しながら続ける」姿勢そのものを指します。
彼自身、精神を病み自殺未遂を図りながらも、死の直前まで300篇もの短編を書き続けました。
現実を凝視し、絶望を「表現」へと昇華させ続ける情熱。その試行錯誤の継続こそが、逆境という暗闇を突破する最大の武器となるのです。
人生は残酷で不条理であり、私たちの期待を平然と裏切ります。
人生の正体とは、劇的な勝利などではなく、悲しみも喜びも淡々と飲み込みながら続いていく、日々の集積そのものです。
ジャンヌは、夫への愛に失望したあと、その執着を息子ポールへと向けます。しかし、溺愛した息子もまた放蕩を繰り返し、彼女を裏切ります。その愛憎の果てに、彼女は重厚な真理に到達しました。
「心の底では誰もが生涯一人ぼっち」
人間は、肩を並べて歩き、抱き合うことはできても、魂の底までひとつに溶け合うことはできません。

フランス映画女の一生とは?

フランス映画女の一生とは、ヴェネツィア国際映画祭のFIPRESCI賞を受賞した作品です。

フランスの文豪ギイ・ド・モーパッサン原作による「女の一生」を忠実に映画化した作品です。
監督は「ティエリー・トグルドーの憂鬱」「母の身終い」のステファヌ・ブリゼです。
主演は「カミーユ、恋はふたたび」のジュディット・シュムラです。
セザール賞主演女優賞にノミネートされました。

モーパッサンとは?

(1850-1893)モーパッサンは、フランス生れの小説家です。

母親の実兄の親友であるフローベールに師事し、創作の指導を受けました。
1880年普仏戦争を扱った中編『脂肪の塊』で作家としての地位を確立しました。
以後10年間で『女の一生』等の長編を6作と『テリエ館』「月光」「オルラ」等の中短編を300余次々に発表しました。

1892年自殺を図り、翌年パリの精神病院で生涯を閉じました。

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