今回は、フランスの象徴である香りに関する話題を取り上げます。
香りとしては、香水、パフュームやオーデコロンがあります。
香水の3大原料と言われている植物がバラ・ジャスミン・スズランです。
3大原料のひとつ、スズラン(フランス語でミュゲという)に関係するミュゲの日、ミュゲについて、その香りを紹介します。
ミュゲ(スズラン)の日がある?
5月1日はスズランの日、つまりミュゲの日です。
フランスでは5月1日に愛する人やお世話になっている人にスズランを贈る習慣があり、もらった人には幸運が訪れると言われます。
フランス語で「ミュゲ(muguet)」はスズランのことで、「ミュゲの日」とも言われます。
「ミュゲ(スズラン)の日」の歴史をみてみましょう。
スズランには日本原産種(鈴蘭、君影草)とヨーロッパ原産種(ドイツスズラン)があります。
鈴の形をした花はヨーロッパの人々の間では春のシンボルで、幸せを呼ぶものと考えられていました。
また、「聖母マリアの涙」と喩えられることもあり、ヨーロッパでは大切にされ、ブライダルに花嫁に贈る花としても良く使われます。
16世紀ヨーロッパでミュゲの栽培が始まって間もなく、ミュゲを贈る風習が生まれました。
5月1日は愛の日とされており、葉と花で作った冠を被って男女が花をプレゼントし合っていたようです。
一般の人々にスズランを贈る風習が定着したのは19世紀末頃。
20世紀になると、パリ近郊の人々がミュゲを探しに森に行き、野生のミュゲを採取しました。
現在では5月1日が近づくと、街角の至る所でミュゲの小さな花束が売られます。
フランスでは当日になると、誰でもミュゲを売って良いというルールがあります。
但し、ミュゲは森で摘んでも根が付いていないものと限られており、また花店から100メートル以上離れた場所で売らなければならないなどの規制があるそうです。
子供たちがお小遣い稼ぎに販売していることもあるようです。
ミュゲは小さな花束で300円程で売られ、花店では栽培されたミュゲも売られますが、パリなどのような大都会では森のミュゲが香りも高いこともあり希少価値が高くなります。
フランス国内の年間6,000万本のミュゲ生産量のうち、85%は西部の温暖な地域で栽培されています。
ミュゲとは?
ミュゲには、日本スズランとドイツスズランの2種類があります。
現在、私たちがよく栽培しているスズランは、ヨーロッパ原産のドイツスズランがほとんどです。日本スズランとドイツスズランは見た目が似ていますが、いくつかの違いがあります。
ドイツスズランは、ヨーロッパや中央アジア原産のキジカクシ科スズラン属の多年草です。
日本のスズランに比べて花や草姿が大きく、香りが強いのが特徴です。
ドイツスズランの基本情報
学名: Convallaria majalis
別名: May Lily、Lily of the valley、ミュゲ
原産地: ヨーロッパ、中央アジア
開花期: 4月~5月
草丈: 20~30cm
花の色: 白、まれに淡い桃色
特徴: 葉と同じくらいの高さか、それ以上に花茎が伸びて花を咲かせます。
ドイツスズランは全草に毒性があり、特に花と根に多く含まれるため、取り扱いには注意が必要です。
誤って口にすると心臓発作を起こす可能性もあります。
一方の日本スズランをみてみましょう。
日本に自生するスズランの一種です。
北海道や東北地方の高地などに多く自生しています。
日本スズランの主な特徴
草丈:15~30cm程度です。
花の姿:花茎は葉より低く、葉の陰に隠れるように白い釣鐘型の花を10数個つけます。
花は控えめに咲き、奥ゆかしい印象です。
香り:ドイツスズランより香りが控えめです。
分布:日本では本州中部以北に、その他、朝鮮半島や中国にも分布しています。
日本では自生している場所が少なく、多くが天然記念物に指定されています。
毒性:全草に毒があります。特に根茎に心臓毒が含まれており、誤って食べると心臓発作を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
別名:君影草(きみかげそう)という美しい別名も持ちます。
ヨーロッパでは春のシンボルで鈴のカタチをしたスズランのお花が「幸せを呼ぶ」ものと考えられ、スズランはブライダルで花嫁に贈る花としても使われることが多くなったそうです。
ミュゲはどんな香り?
ミュゲは世界三大フローラルの一つで、透明感のあるクリーンな香りが特徴です。
ミュゲ自体の香りは持続性が高いのが特徴です。
香りに酔いやすい方は顔周りを避けてつけるのがポイントのようです。
ミュゲの香りは、清楚で好感度が高く普段香あまり水を使わない人でも取り入れやすい爽やかでクリーンな印象です。
ミュゲの香りの特徴には3つあげられます。
清潔感やフレッシュ感を感じさせる香り
ミュゲの香りを嗅ぐと、そよ風の中を歩いているかのようなフレッシュな感覚が感じられます。
きちんとアイロンのかけられた白いハンカチのような清潔感を感じる香りが特徴的です。
清楚なフローラルノート
花々の中でも、ミュゲはその上品で清楚なフローラルの香りで知られています。
派手すぎず控えめでありながら印象に残るフローラルです。
どんなシーンでも使いやすい
ミュゲの香りは、どんな場面やシチュエーションにもマッチする普遍的で綺麗なイメージの香りです。
そのため、日常使いから特別な日にまで使いやすい汎用性があります。
ミュゲの香りが含まれているフレグランスの一部を紹介します。
ミュウミュウ ローブルー
くろちく椿堂 練香水スズラン
sweetnight 香水
百貨店の中にはフレグランスのコーナーがあります。
一度、ミュゲの香りのするものをかぎに行ってみようと思います。
ミュゲの花を観察すると、茎がとても細くて水あげができるだろうかと思うこともあります。
可憐なミュゲは、草や根、花に強い毒性を持っており、青酸カリの何倍も高い指数が発表されています。
5月1日前後に咲く可憐な花を短い時間に楽しむのもいいと思います。
フランス発祥の記念日がミュゲの日?
1561年5月1日、幸福をもたらす花とされるミュゲの花束をプレゼントされたシャルル9世は大変喜びこの日が記念日の元だといえます。
5月1日は「スズランの日」。
フランス発祥の記念日で、家族や友人らに感謝の気持ちを込めてスズランを贈る。
在日フランス大使館広報部によると、スズランを贈る習慣は1560年代に遡り、フランス国王シャルル9世が幸運のシンボルとして宮廷の女性たちに贈ったことが起源とされる。
そのためシャルル9世は、宮廷のご婦人たちにも幸せを分けてあげようと毎年ミュゲを贈ることにしました。
恋人たちの出会いや幸せの象徴でもあるミュゲは、縁起が良いものとされていました。
鈴蘭舞踏会と呼ばれるパーティが開催されることもあり、若い女性たちは白いドレスを身にまとい、男性たちはボタン穴にミュゲを付けたりしていたそうです。
ミュゲの花言葉は?
ミュゲの花言葉は「幸せの再来」で、花嫁のブーケや贈り物として人気があります。
ミュゲ( スズラン)はヨーロッパでは古くからお守り的な意味をもっており、愛する恋人、家族、お世話になっている人へ すずらんを贈る習慣があり、そして贈られた人は幸せになれると言われています。
ミュゲの花言葉は「幸福の再来」です。
今では愛する恋人だけではなく家族や友人にもすずらんの花を贈ります。
このほか、ミュゲの花言葉にはたくさんの意味があるといわれています。
ポピュラーな花言葉は「再び幸せが訪れる」や「無意識の美しさ」、「ピュア・純粋」です。
フランス語の花言葉には、「ずっと前からあなたのことが好きでした」や「仲直りしましょう」などの意味もあります。
また、ジンクスとして1房に13個のすずらんの花がついていると、幸せが永遠になる、という言い伝えも!
ディオールが愛したのはミュゲ?
クリスチャンディオールは、大の花好きで中でも愛したのがミュゲ(スズラン)
クリスチャンディオールは幸福を呼ぶ花としてお守りのように大切にしていたそうです。
新しいコレクションを発表するときにはいつも、スーツの内ポケットや、ランウェイを歩くモデルのスカートの内側にすずらん(鈴蘭)を忍ばせていたんだとか。
彼が亡くなった時、パリ中から集められたミュゲ(スズラン)が彼の棺を埋めたということです。

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