デパ地下の食品売り場はお好きですか。
上の階は利用しなくても、地下にある食品売り場だけに立ち寄る方も多いのではないでしょうか。
それは、日本だけではありません。
フランスパリのデパートも同じです。
足を踏み入れて満足度がアップするパリのデパートボンマルシェをご紹介します。
パリボンマルシェ
パリのデパートボンマルシェはパリの7区いわゆるセーヌ川の左岸にある老舗のデパートです。
パリの観光名所たちはセーヌ川の右岸に多いです。
パリ右岸とはセーヌ川を挟んで北側にあたる地域の呼び名です。
例えば、 シャンゼリゼ大通り、ルーヴル美術館、オペラ・ガルニエ、ギャラリー・ラファイエット、プランタンといったデパートがある華やかなイメージの地区が並びます。
パリの本当に素敵な部分は左岸にあり、5区、6区、7区といえます。
パリに住む人々の暮らしだったりここに蓄積されてきた歴史や文化を街並み全体から感じられて、歩いているだけでわくわくします。
パリの左岸は政府の施設や大学などの学術機関が多く、観光向けの場所は少ない印象です。
しかし、パリ左岸には、サン・ジェルマン・デ・プレの西南に世界最古のデパートがあります。
正式名称はル・ボン・マルシェで、「いい買い物」(安い市場)という意味の老舗百貨店です。
特に別館にある食品館が有名で、フランス各地の名産品や食材、旬のグルメを買うことができます。
イタリア、スペイン、ベルギーなどのヨーロッパ各国のお菓子もそろっています。
パリ7区という場所柄、日本への素敵なお土産を買うのに最適なパリで最もオシャレなデパートです。
内装は広々としていて、優雅さを感じさせる空間が魅力です。
スーパーのような価格の安い商品はあまり置いてありませんが、高すぎない値段設定で多くの消費者の心を惹きつけています。
サン・ジェルマン・デ・プレのエリア自体を歩くと、自分がパリジェンヌになったような気分になれます。
そして、ゆったりとしたフロアで優雅に良い品を探したい方にはおすすめのデパートです。
パリ最古のデパートボンマルシェ
デパートボンマルシェは1852年に世界初めて誕生しました。
少し前の1848年2月、パリでショパンのコンサートが開かれました。
その一週間後にフランスで二月革命が起こりました。
それまでのブルジョワジー主体に起こった市民革命と異なり、産業資本家と労働者が政府の主導権をめぐって争った政変でした
それまでお店の商品は全て店の奥にしまわれ、お客が希望商品を伝えないと現物を見ることも値段を知ることもできませんでした。
ブシコーは商品を見せることによってお客の購買意欲をかきたてることを思いつきます。
さらに値段付きの賞品をショーケースに入れることでお客さまが眺められるようにしました。
これが現在にあるデパートが誕生したのです。
現在も商品には定価があり、返品を受付る仕組みもこのときに生まれました。
デパートボンマルシェは消費者にとって画期的なだけではなく、多くのビジネスや芸術にも影響を与えたといわれています。
フランス作家エミール・ゾラが1883年に出版した小説「ボヌール・デ・ダム百貨店」 はデパートボンマルシェの経営資料を参考にして書かれています。
1887年にデパートボンマルシェの新館が完成しました。
あのパリの象徴であるエッフェル塔の建築家ギュスターヴ・エッフェルらを雇いオペラ座をモデルにリニューアルを行いました。
デパートボンマルシェの誕生は合計で5回開催されたパリ万博を参考にしたと言われています。
中でも、1867年・1889年・1900年の博覧会は、日本も参加しましたし、エッフェル塔が建設されたことで有名です。
商品を並べたショーウィンドウの華やぎと安売りセールは功を奏して、デパートボンマルシェを訪れるお客は飛躍的に増えていきます。
それから世紀をまたぎ、次々に革新的なサービスを展開し、独自のデパートスタイルを確立していきました。
店舗の広さとしては、ギャラリー・ラファイエットやプランタンには負けます。
ただ、商品のセレクトは、上品でセンスの良い洗練されていてデパートボンマルシェならではの魅力です。
1984年にはLVMHグループに買収されますが、営業は継続しています。
2012年に創業160周年を迎えたデパートボンマルシェは、女優カトリーヌ・ドヌーヴをメインキャラクターにしたクラシックで斬新な記念祭が行われました。
パリ旅行を企画するなら、セーヌ川左岸のパリ7区をお勧めします。
パリ7区界隈を歩くとパリジェンヌになった気分でデパートボンマルシェの店内が楽しめます。
展示会のようなボンマルシェ食料品館
デパートボンマルシェの食料品館は展示スペースをゆっくり動き回れて目でも楽しめます。
ラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリがデパートボンマルシェの食料品館の名前です。
ラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリ食料品館は売り場面積がとても広く、フランス各地から集まった選りすぐりの品物が揃っています。
本当にパリの美味しいものが全部揃ってると言っても過言ではないくらいです。
パティスリーのお菓子ベーカリーカウンター、バター、ヨーグルト、チーズ、コーヒー、紅茶、お水、ビール、蜂蜜やジャム、お菓子作りのコーナーやチョコレート、お肉、見るからに新鮮そうな野菜などあって、歩くだけでワクワクします。
フランスだけではなく、各国の美味しいものコーナーもあり、イタリアとかモロッコとかアジアの国とか世界各地から輸入された品物も置いてあります。
イートインではパンやサンドイッチ、中華のコーナーもあります。
ディジョンマスタードだけでもたくさんの種類が並びます。
トリュフソルト、オリーブオイル、ワイン、お菓子など、人に差し上げるだけではなく、目移りをしてしまうほどです。
それが、奇跡のメダイユ教会「Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse」です。
世界最古のデパートボンマルシェの食料品館「ラ グランド エピスリー ド パリ」の隣にひっそりと佇む教会です。
現在でも教会の修道女がおいでになり、毎日、厳かにミサが行われています。
聖母マリアから「メダル」を作るようにとのお告げで人々を救ったと言われる修道女カタリナ・ラブレが不朽体が祭られています。
ここのメダルを求めて、世界中から祈りに来るひとが後を絶ちません。
この教会内で販売されているメダルが奇跡を起こすと評判です。
ボンマルシェのスパイスコーナー
料理用のスパイスを見つけるなら、スパイスコーナーがお勧めです。
瓶詰め・缶入り・パック済みの商品が中心で、昔ながらの「好きな量をその場で量って袋詰めする」スタイルの量り売りはほとんどありません。
スーパーマーケットのような食品館の中で、オイルやビネガー、調味料が集まった一角にスパイス棚が並んでいます。
棚一面に小瓶や缶が並び、色とりどりのパウダースパイスやホールスパイスが揃っています。
フランス料理向けだけでなくエスニック系も充実していて、世界各国のミックススパイスやハーブソルトなども多く見つかります。
ギフト用にデザインされたパッケージも多いので、お土産探しにも向いています。
プロヴァンス系のハーブミックスやハーブソルト
肉料理用、魚料理用、野菜用など用途別ブレンド
クスクスやタジン、カレーなど、世界各地の料理用ミックス
塩・胡椒も産地別やフレーバー付きのものが豊富
自分が料理するにしても、プレゼントするにしても、どの料理に使いたいかをイメージすることが大事です。
そういえば、プロヴァンス系のハーブミックスを買って、夏に魚介類をオーブンで焼いてよく食べたことを思い出しました。
当時は、クスクスを作ったことがなかったけれど、今なら暑い夏場にはクスクスサラダは必須ですね。
お土産にするならバッゲージのすきまに入るのでおススメです。
惣菜売り場がすごい
ワンランク上の旅行をするなら、ラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリ食料品館でお惣菜を買うのもお勧めします。
パン屋の隣に惣菜スタイルで世界の料理を購入できるキュイジーヌ・デュ・モンドのコーナーがあります。
アジア料理、イタリア料理、地中海料理と、それぞれパリで人気のレストランから選ばれた店が入っており、代表的な料理が並んでいます。
前菜からデザートまでメニューのバリエーションが豊富で、好みの量と好みの組み合わせで購入できるためランチにも夕食にも活用しやすいし、目でも堪能できます。
パリ旅行でキッチン付きの宿泊施設を探してみてはいかがですか。
そして、昼も夜も様々な惣菜を買って、宿泊施設で食べるのも楽しいです。
ボンマルシェキュイジーヌ・デュ・モンドでサーモンとキャロットラぺ、そしてバゲット買って宿泊施設で食べた思い出があります。
ただし、メインとサラダとか、予め決めておかないとたくさん買ってしまいがちになります。

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